Sound Prism vol. 10
〜 10th Anniversary Concert 〜
森 悠子 - Yuko Mori (Violin) -
教育哲学者・森昭の次女として、高槻市に生まれる。6歳より才能教育でヴァイオリンを始め、吉富周吉、山本剛史、東儀祐二、 鷲見三郎、齋藤秀雄の各氏に師事。桐朋学園大学卒業後、齋藤秀雄教授の助手を務めたのち、チェコスロバキア、フランスに留学。 マリア・ホロニョヴァ、ミシェル・オークレールの各氏に師事。72年パイヤール室内管弦楽団入団、ヨーロッパ各地にまわる。
同時期、古楽器演奏の 黎明期のパリで、本格的な古楽器の演奏にも関わり、多数レコーディングを行う。
77〜87年フランス国立新放送管弦楽団(現・フランス国立放送フィル) に在籍。
88〜96年リヨン国立高等音楽院助教授。90年京都フランス音楽アカデミーを創設。以来音楽監督を務める。97年、”若い音楽家の育成と 実践の場”と、”常に世界に発信する演奏団体”を目指し、長岡京室内アンサンブルを設立。99〜04年ルーズベルト大学シカゴ芸術大学音楽院教授。 05、キャパシティ ビルディングを開講、現在定期的に開催。09年、長岡京室内アンサンブルの理念を更に広めるために、NPO法人音楽への道CEMを設立。 91年フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ章」授与。02年「京都府あけぼの賞」受賞。03年フランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ章」授与。 09年より、くらしき作陽大学音楽学部特任教授。
(2010年現在)
谷本 華子 - Hanako Tanimoto (Violin) -
桐朋学園大学を経て、カナダ・プランドン大学へ留学。全日本学生音楽コンクール中学、高校の各部で全国第1位、カナダ・インターナショナル ヴァイオリンコンクール第2位、シェーンヴァイオリンコンクール第1位、大阪府知事賞、クリティッククラブ音楽賞等受賞多数。これまでに、森田玲子、 故東儀祐二、故東儀幸、森悠子、田村知恵子、故江藤俊哉、N.セゲルケニの各氏に師事。
99年より、長岡京室内アンサンブル・コアメンバー として国内外の公演・録音に参加。
現在、ソロや室内楽を中心に活躍する他、県立西宮高校音楽科非常勤講師を務める。
(2010年現在)
山本 由美子 - Yumiko Yamamoto (Viola)-
桐朋学園大学音楽学部にてヴァイオリンを、デトモルト国立音楽大学、ケルン国立音楽大学マスターコースにて、 ヴィオラと室内楽を学び、ヨーロッパ各地で演奏会、レコード録音などを続けた後帰国。
現在、ソリスト、長岡京室内アンサンブルのメンバー、室内演奏者として各地を演奏するとともに、カナダ、ヴィクトリア大学音楽学部で 公開講座を持つなど、教育にも積極的に取り組んでいる。
70年西日本学生音楽コンクール、81年ウォルフガンクホックコンクール第1位、 82年ジュネーブ国際コンクール銅メダル。98年度バロックザール賞受賞。83年西ドイツ国家演奏家資格試験に合格。
現在京都市立 芸術大学、相愛大学非常勤講師。
(2010年現在)
野村朋亨 - Tomoyuki Nomura (Chelo) -
5歳より才能教育研究会でチェロを学び、7歳から15歳までの間、計8回海外派遣演奏団のソリストとして、 フィラデルフィアやニューヨークカーネギーホール等各地で演奏する。
77年17歳よりフランス国立パリ高等音楽院に留学、 アンドレ・ナヴァラの薫陶を受ける。チェロ科、室内学科を共にプルミエール・プリを得て81年卒業。在学中ニース夏季国際音楽アカデミー、 クラーゲンフルト音楽アカデミーで講習を受け、まだラジオフランスにて演奏する。卒業後はブーレーズ率いるアンサンブル・アンテル・コンタンポラン への参加を強く勧められたが、父の急病で断念し81年帰国。帰国後93年まで才能教育研究会チェロ教室で指導に務める。93年以降、 本格的に演奏活動を開始。恩師譲りの優雅で力強く情熱的な演奏には定評があり、これまでにハイドン・ラロ・シューマン・サン=サーンス・ ドヴォルザーク等の協奏曲を演奏の他、国内各地でのリサイタルも数多く、また室内楽でも活躍。最近はオーケストラの首席客演も多数つとめるなど 幅広く演奏活動を展開し、各々好評を得ている。
チェロをアンドレ・ナヴァラ、フィリップ・ミュレール、マダム=ニコル・デノー、ルドルフ・マンダルカ、 佐藤良雄、野村武二の各氏に、室内楽をジャック・パレナン、ジェラール・ジャリ、イヴォンヌ・ロリオの各氏に、他にウィリアム・プリムローズ、 鈴木鎮一の各氏に演奏法を師事。
現在、大阪シンフォニカー交響楽団特別首席。
(2010年現在)
長谷川順子 - Jyunko Hasegawa (Contrabass) -
相愛大学卒業。長岡京室内アンサンブル設立時からのメンバーとして、森悠子音楽監督のもと研鑽を積む。アメリカルーズベルト 大学シカゴ芸術大学音楽院に留学。シカゴシビックオーケストラに所属。またミルウォーキー交響楽団サブメンバーとなるなど、 留学中も精力的に合奏を学ぶ。これまでに奥田一夫、林俊武、内藤謙一、ステファン・レスターの各氏に師事。ヴィオラ・ダ・ガンバを 勉強するなど古楽器での古楽音楽にも興味を広げる。
06年京都フランス音楽アカデミー、アレット・ズヴェストラ通奏低音クラスを受講、 奨学生に選出され、シギスヴァルト・クイケン指揮、JOAフランス、ベルギーツアーに参加。室内楽、オーケストラ、バロックアンサンブルなどで、 古楽音楽から現代音楽、広く活動している。
(2010年現在)
榎 水枝 - Mizue Enoki (Soprano) -
蔵田祐行氏、佐々木成子氏に師事し、京都市立芸術音楽大学音楽学部声楽科を卒業。
渡独して国立ミュンヘン音楽大学 ソロ声楽科に入学し、エルンスト・ヘフリガー氏らに師事。また同大学ドイツ歌曲クラスにてエリック・ヴェルバ氏に師事。同大学大学院 修士課程を修了。80年代半ば以降、オランダにおける国際声楽コンクールやドイツにおける国際シューマンコンクールに入選。 国内でも日墺文化協会フレッシュコンサート銀賞、友愛リートコンクール第三位など、主にドイツ歌曲を中心とするレパートリーで高い評価を得る。
日本、韓国、ドイツ、スイスなどで歌曲や宗教曲の演奏会、放送などに出演。近年は日本歌曲にも意欲的に取り組み、2005年榛名梅の里 音楽祭において「日本の歌スプリングセミナー」奨励賞を受賞している。
98年、CD「ドイツ歌曲名品集―葡萄色の午後」をリリース。
日本シューベルト協会理事、関西歌曲研究会会員。
(2010年現在)
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